カシオペアで行く登別温泉
2004.1.16(金)〜18日(日)

同行者:母

往路 カシオペア号で大宮駅より登別駅まで
復路 新千歳空港よりANA便
宿 パークホテル雅亭(登別)
プラン JTB往路カシオペア号で行くチョイスプラン3日間(往復交通手段と宿泊のみ)50000円位
オプション カシオペア号ケータリングサービス(弁当/要予約)3500円


16日(金)
行ってきました、寝台特急カシオペアでの旅!
憧れのカシオペア号の乗り心地はというと

最高でした!

二階建ての下の部屋でしたが(上の階の部屋はツアーでは取れるまい)、結構部屋もベッドも広いしゆったり寛げる。
ウェルカムドリンクがもらえる。
テレビが付いている(BS2チャンネルのみ)
何と部屋にトイレと洗面台が付いている!(←一番大喜び)
ルームキーが暗証番号方式ってのはサンライズ出雲で経験済みでしたが、(全室個室の寝台車。ちなみに北斗星の個室はカードキー)流石最新車。荷物置き場とかスペースの使い方が上手い。
凄い快適〜住みたい(笑)
今回シャワーカードも購入してみました。6分間お湯が出て310円。
6分って長いんだな〜。あれなら頭も充分洗えたよ。シャンプー持っていけばよかった。
動く電車の中でシャワーを浴びるって中々です。

夕食は事前注文しておいたカシオペア特製弁当です。お部屋に運んでもらえます。
カシオペアをデザインした四角い箱の中に三重のお重が入っていて
一の重、山形牛芋子煮、月山筍、玉子焼き、鰊木の芽焼き、帆立フライ、青唐、にんにく磯辺揚げ、紅鮭の粕漬、昆布豆
二の重、カニとウニといくらの三色ご飯、東北三大漬物、山菜煮
三の重、伊達鶏のスモークサラダ、季節のフルーツ、りんごのクラフティー
椀物でおぼろ昆布の吸い物
しめて3500円ナリ。
めちゃうまーっ!!
この私が!ウニを食べましたよウニをっ。(生臭い系全部苦手。肉の内臓、魚の卵、カニ味噌等)生じゃなくて蒸してあったからだろうけど、食べれた。イクラも自分の分は食べた(母もイクラ苦手で寄越そうとしたが、さすがにそれは食べ切れなかった)
北海道の鮮度のいい奴なら食べれるんですよ。え、味はどうだったって?……まあ、食べれたという事を重視して下さいよ(イクラとウニに失礼な奴)イクラは美味しかったですよ〜。一杯食べたらむっと来たけど。卵巣や精巣といった部分は、ちょっとでいいんですよね。
他の煮物や焼き物もいちいち美味しかった。すごい満足V

大宮から乗車したのが4時半過ぎ。シャワー浴びて、お弁当が届いたのが6時過ぎ、車内を一通り見学して歩いたら、もうやることなくなっちゃった。
よって就寝は10時(早!)。のんびりゆったり夢の中…明日は北海道です。


17日(土)
寝たのが早かったので起床は6時。
窓の外を見てみると確かに雪はあるけれど、一面銀世界というわけではない。
うーむ、雪少ないのかなあ…
気を取り直してダイニングカーへ。夕食と違って朝食は予約なしでも食べれます。
折角乗ったんだから、一通りは満喫しなくちゃね!
ダイニングカーは6時半から開くのですが、5分前に行ったらもう行列ができてました。
下車する登別は7時20分頃到着なのでちょっとドキドキでしたが、無事テーブルに着くことができ、二人とも洋食を注文。
和食はあらかじめお膳にセットされている上、注文した人が少なかったのですぐ出されていましたが、洋食はサラダ、パン、メインと別の皿で来るので時間がかかります。かなりドキドキ。
でも二人とも食べるのが早いので、揃ってしまえばあとは安心。ぺろりと平らげました。
ジュース、パン、サラダ、スクランブルエッグ、温野菜、フルーツ、コーヒー、ヨーグルトでしめて1600円。寝台車の食堂の中で食べることを考えれば、決して高くはないお値段。贅沢気分も味わえたしね!
お味も美味しかったです〜。温かいご飯が食べられるっていいV

後ろ髪惹かれつつカシオペアとお別れし、登別で下車。
降りた途端びっくり。凄い硫黄の匂い!
私は硫黄泉が大好きなので嬉しいですが、苦手な人もいるんですよね。そういう人は駅降りた途端Uターンだろうな。
それ位強いにおいでした。川湯温泉も凄かったけど、登別も負けてない。
気温は思ったより寒くありませんでした。−9℃って言うけど、そんなに低いかな。確かに頬がぴりぴりしますが、体感温度は東京の方が低いと思う。東京の空っ風の寒さって嫌いだ。

荷物を預けてJRで白老駅へ。駅から徒歩10分位の、白老アイヌコタンに向かいました。
アイヌの伝承の踊りを見たり、資料館を見たり。結構ゆっくり見学できます。お土産屋も一杯あって目移りするしね。
アイヌ語で歌を歌ってくれるんですが、うはー、何言ってるのか全然判んない(笑)
アイヌの民族衣装は浴衣に近い形をしています。何故あの格好でいられるのかしら……。
物凄い薄着なんですよ。アンダーシャツを着ている風でもないし、毛でもこもこしてるわけでもない。
慣れなのか、着たら結構温かいのか。
不思議な事に、音楽や踊りのリズムなどが、インディアンや琉球のものと似ていました。
北と南で交流があったとは思えないんだけどなあ。人類は隔離してそれぞれ発展させても、同じような文化を築くって事なのか?
服の模様はモンゴルやロシアに似ています。琉球とは服の形が似ている気がする。

白老の後は登別温泉に直行。
クマ牧場に行ってきました。ここのクマはパフォーマンスが凄い(笑)
観光施設で餌を買ってあげるってのは基本的に興味ないんですが、ここは楽しかった!
「餌やり?遠慮しとくよ」の私が、300円もつぎ込んでしまった…。
餌は四分の一に切ったリンゴと、木の実をつぶして作ったと思われるボール状のもの、小麦粉で作ったボール状の菓子(これは味を見てみてみたかった…多分小麦粉と砂糖でできてる)。それを高い塀の上から投げます。
こっちが餌を構えると、クマたちが一斉に後ろ足で立っておいでおいでするの!
後はほっぺに手をあてて「ちょうだい?(首かしげ)」ポーズや、両足を掴んでお腹を見せるようにごろんと転がる子、拝む子、横たわって「ちょっとだけよv」ポーズをする子。
その仕草がおかしくって可愛くって、ついつい餌を追加購入してしまいました。
ガラス越しに餌をあげられる所もあって、穴に餌を入れ棒で突き出すと、向こうに飛び出す仕組み。
ここでもパフォーマンスが大爆発。ガラスにへばりつき、じいいと熱い視線が。…こら…そんな目で訴えられたら…

仕方ないなあ、もうv(がしゃこん)

年寄りグループの方はカラスがお零れ狙いでびゅんびゅん飛んでました。カラスに取られないよう投げるのも技。
見世物にしている訳だから、こういうのって本来あんまり好きじゃないんだけど、彼らの仕草の愛おしさについ(苦笑)
ま、ゲーセンでゲームやるより、よっぽど使う価値はあるよね!(笑)
とても楽しい牧場でした。うおーっこのまふまふな毛皮に抱きつきたいっ。

この後地獄谷に移動。
あ、クマ牧場へは各ホテルから無料で送迎してもらえます。帰りに試しに訊いてみたら、地獄谷にも連れてってもらえちゃいました。
ありがとう登別観光組合!さり気ないサービスに感動しました。
地獄谷は要は煙吹いてるだけなんですが、好きですこういう光景(笑)
本当は歩いて20分ほど行ったところに、高温の温泉湖があるらしいのですが、引き返してくる頃には日が落ちてそうだったので諦めました。外灯もない凍った雪道じゃ危険すぎる;

北海道に来たからにはラーメンでしょ!という事で、温泉街のラーメン屋さんでちょっと遅めの昼。
芋もちがのった男爵ラーメン〜♪しょうゆ味。
美味ーいVV
母が食べたのは味噌ラーメン。こっちも美味い。
北海道は寒いから、脂っこいスープとそれが乗りやすい縮れ麺が多いんだそうな。
納得。ラーメンって暖まるもんねぇ。

もう見て回れる観光施設も無いので、温泉めぐりをしようと街をふらふら。
各ホテルで日帰り入浴を受け付けてるんですが、入浴料が1000円と高め。
どうせ宿でも入るんだしなあと迷っていたら、観光案内所近くで銭湯を発見。飛び込む。
硫黄臭が強く、お湯が真っ白でいいお湯でしたV390円。
わは、自分の体が硫黄くさい(笑)

ホテルについて一休みしたら眠くなったので、2時間ほど昼寝。
6時になってもそりと起き出し、大浴場に行きました。
またここのお風呂がめちゃ広い!露天風呂もあわせて7つあったかな?
部屋食と宴会の人が丁度この時間から夕食だったみたいで、風呂は母と私の貸切状態。
こんな大きな風呂の貸切は初めてだよ(笑)
私たちの夕飯はバイキングだったので、風呂の後食堂へ。
カニやイクラや鮭と言った海産物はあまり食べられませんでしたが、(ツアーだから予算安いのであろう)料理は美味しかったーっ。メニューが豊富で少しずつしか食べてないのに、全体ではもの凄い量に。
久しぶりに身動き取れなくなるほど食べましたよ。中々いい料理人が揃ってるホテルだな。
苦しい胃を抑えつつ今日も11時に就寝。健康生活。


18日(日)
7時に起きて朝風呂入って、またもや朝ごはんをたっぷり。
だって美味しいんだもん…まだ昨夜の分が消化しきってなかったので、主食はパンにしたらこれはあんまり美味しくなかった。ま、こういう観光ホテルは、自分とこでパン焼いてる訳じゃないだろうしなあ。

ゆっくりチェックアウトして、登別温泉から新千歳空港行きの直行バスに乗る。
空港のコインロッカーに荷物を預け、電車で千歳駅へ。
目的はサケのふるさと館。建物のすぐ裏の千歳川は、何とサケが産卵に上ってくる川だそうな。
須磨の水族館で見たサケの卵はもうぴくぴく動いていたけど、北海道は寒いから孵るのも遅いらしい。
卵たちはまだ半透明なイクラでした(笑)
これが段々透明になって、目玉が見えるようになって、動き出すんだね。
ふるさと館の地下展示室からは、千歳川の中が見えます。
でも何も見えなくてつまんなーいと思っていたら、最後の窓で親サケ2匹発見!
二匹ともメスで、尾びれとかボロボロでした。サケが産卵する場所はまだここから10キロほど上流だそう。
一匹はすぐに川を上っていきましたが、一匹はじっとその場に残っています。
ここまで頑張ってきたんだ。あとちょっとだっ。頑張れ!
とガラス越しに必死に応援していたら、下流からオスが一匹上って来ました。
おおっ、番になるかっと思いきや、メスは知らん振り。うーむふられたか(苦笑)
結局オスも先に行ってしまいました。彼らは無事、子孫を残せたんだろうか。
にしても3匹も見れるなんてラッキーV
自然のサケの川のぼりですよ。そのボロボロの姿に感動しました。
下の写真はメスです。ガラス越しだから判りにくいかも。


空港に一旦戻り、ラーメン屋で塩バターラーメンを食べる。
美味い…V
コーンを掬う網状のお玉が付いてるのは、北海道ならではですね(笑)

食べ終わってノーザンホースパーク行きの無料送迎バスに乗ろうとしたら、バス停が見つからない。
インフォメーションセンターで聞くと……なんとバスは2時で終了との事。
何で!HPには4時までって書いてあったじゃないかっ。ちゃんと調べて来たのにっ。
問い合わせたら、時間は季節によって変わることがあります、だって…。
ふざけんなっ。HPにはんな事一言も書いてなかったぞ!
何のためのHPだよ。開園時間はちゃんと季節ごとに書いてあるのに、バスはそのままなんて。
タクシーで行くと片道4000円かかるそうな。そこまでして行きたいとこじゃない。

現在時刻は3時半。飛行機は8時20分集合。この時間から出かけて帰ってこれる観光施設は無く。
結局空港でお土産屋めぐりしてました…。お陰で新千歳空港はばっちりさ!(爆)
くそおっ。こんなことなら登別で伊達戦国時代村でもマリンパークス(水族館)でも行ってれば良かったよ(北海道だから馬が見たかった…)
お陰で帰りは終電だったにも関わらず、めちゃ元気でした(苦笑)
そりゃちっとも動いてないもんなあ。



<<-戻る